わがままハーブティーはいかが?
ガタン。
私が思い切り立ち上がった為、
椅子がものすごい音をたてた。
みんなの視線が私に向けられる。
・・・やばい。
やってしまった。
芹澤さんの言葉が頭に過ぎる。
‘藤堂は何も喋るな。喋ったら・・・’
ひぃー。
考えただけで身震いする。
私は何事もなかったように私は座ろうとした。
が、こんな空気になった手前引き下がるわけにいかない。
そう、私は、藤堂財閥令嬢。
ここで逃げるなんて
私のプライドが許さない。
私は大きく息を吸った。