涙音
第一章~心~
小学校の卒業式。
私はアイツと、二度と会わないと
勝手に決めた。
これ以上、あいつを好きになるのは
もう嫌だった。
校門を友達と出て
お互い別の中学校なんだ。と
改めて感じる。
しばらくすると、涙が溢れた。
(なんで、泣いてるんだろ…)
一行に止まらない涙は
私を辛く苦い想いにさせた。
それでも、新たな道を感じた。
まだ見えるはずのない
未来を感じた_____。