ハレゾラ

朝食を終え部屋に戻ると、彼が急に後ろから抱きしめる。
びっくりしてそのまま顔だけ振り返えると、ふわっと唇を合わせてきた。
そしてすぐにそれを離すと、私をぎゅっと抱きしめ直した。


「女将さん、すごくいい人だね。僕、気に入っちゃったよ。女将さんもこの
 旅館も」


「うん、私もそう思ってる。素敵な人だよね、女将さん」


「また一緒に来よう。何度でも」


うんと頷き、今度は自分から彼にキスをした。
 
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