ハレゾラ
(なにか軽く食べようかな)
ふとそう思い、希美とよく行くサンドウィッチ専門店に行こうと回れ右をしよう
としたら、どこからか呼び慣れた名前が聞こえてきた。
「ねえ翔平、ちょっと待ってよ」
彼と同じ名前だ。急に彼を思い出し、顔が少し赤くなる。
同じ名前の彼がどんな人なのか少し気になり、声がした方に振り返った。
そして私はその場所で立ち尽くすこととなる。
今、目の前で起きている現実。
もっと近くにいるであろうと思っていたその声の持ち主は、意外と離れたところ
にいた。
彼女が話しかけながら、翔平と呼んだ彼の腕に自分の腕を絡ませていく。