ハレゾラ

で今日は、お休み一日目。
彼と公園デートをして、夜は彼の家に泊まる予定だ。

うぅぅ、嬉しいっ!!

これからのことを考えると、ドキドキワクワクが止まらない。
気持ちを抑えつつ準備を整え、彼と待ち合わせをしている公園に向かうため玄関
のドアを開ける。
すると眼の前には、雲ひとつない晴空(ハレゾラ)が広がっていた。
半年くらい前、付き合っていた彼に突然振られた翌日も、こんな天気だったのを
思い出す。

(あの別れがなかったら、今のこの幸せもなかったんだ……)

そう、しみじみと干渉に浸っていると、カバンの中の携帯が鳴っているのに気づ
いた。時間を知らせるアラームだ。


「いけない。時間に遅れちゃうっ」


私は足早に、駅へと向かった。
< 215 / 237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop