ハレゾラ
一口飲んで喉を潤わせながら元の場所まで戻ると、すぐに携帯が鳴り出した。
慌ててワンコールで出る。


「もしもし」


「出るの早っ。そんなに僕の声が聞きたかった?」


そうなのか、私?


「そ、そんなことないけど……」


うん……なんて素直に言えない。やっぱり無理。


「そこは、うんって言って欲しいなぁ」


言いたいんだけどね……。


「以後、気をつけます」


電話の向こうで少し呆れたように笑ってる彼。
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