ハレゾラ
「咲さんって初めて食事したときもそうだったけど、美味しそうに食べるよね」
「だってお腹ペコペコだったし……。あっ、翔平くんも食べる?」
一口食べかけのカツを彼の口元に持っていって、(あっ食べかけだった)と
気づいた私は、その箸を戻そうとした。すると彼は私の手首をサッと掴んで、
そのカツをパクッと食べてしまう。
「あ……」
「うん、美味い」
「食べてないのをあげようと思ったのに……」
「咲さんが食べたのが食べたかったの。間接キス!」
間接キスって……。もうキスしちゃってるんだから、間接も何もないじゃない。
あまりにも彼が可愛い事を言うもんだから、笑ってしまった。彼もつられて笑
う。
こんな些細な事がすごく幸せですごく楽しい。彼もそう思ってくれていると
いいな……。
「だってお腹ペコペコだったし……。あっ、翔平くんも食べる?」
一口食べかけのカツを彼の口元に持っていって、(あっ食べかけだった)と
気づいた私は、その箸を戻そうとした。すると彼は私の手首をサッと掴んで、
そのカツをパクッと食べてしまう。
「あ……」
「うん、美味い」
「食べてないのをあげようと思ったのに……」
「咲さんが食べたのが食べたかったの。間接キス!」
間接キスって……。もうキスしちゃってるんだから、間接も何もないじゃない。
あまりにも彼が可愛い事を言うもんだから、笑ってしまった。彼もつられて笑
う。
こんな些細な事がすごく幸せですごく楽しい。彼もそう思ってくれていると
いいな……。