キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
伊勢谷陣はうるさそうに顔をしかめた。





「ななな…なんで?!いつから!?」



「うるさ…つか知らねぇよそんなん、どうでもいいだろ」



「!」



「俺はお前が好き。そんだけだ」



「!!!」






あたしは顔が真っ赤になる。


だって……そんな……

うそっ……!!





「嘘じゃねぇし…」




伊勢谷陣は言う。




「つかお前はどうなの」


「……え!?あ…あたし?!」


「俺告ったんだから…返事しろよ」


「!」





真っ赤なあたしに伊勢谷陣も恥ずかしそうに髪をかきあげる。





「まぁ一応お前は失恋直後だし急かさねぇけど…」



「…………」



「俺、自分の好きな女が他の男のモンなるの嫌だから。お前も考えとけ」





伊勢谷陣はそれだけ言うとあたしの手からヘルメットを奪い、あたしの頭に被せた。



「送るから乗れ」






そしてあたしは伊勢谷陣のバイクで家に帰った。


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