キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「だから僕、親戚のとこには行かずにお兄ちゃんと暮らすことにしたんだ」


「そっかぁ。まぁ社会人のお兄さんと一緒なら暮らしてはいけるね」




あたしの言葉に守くんはなぜか「?」と首を傾げる。


でもあたしはそれを深く気にしなかった。



「あ、夕飯はお兄さんの分も作ったげるから持って帰ったらいいよ」


「え?いいの?」


「うん、もちろんだよ!」



あたしはスプーンを片手ににっこり微笑む。


お兄さんが社会人なら帰りだって遅いはず。


まだ小学生の守くんは、強がっているけど寂しくないはずがない。


あたしだって家にいつも一人ぼっちはちょっと寂しいもん。



あたしが守くんの為にしてあげられること、何かないかなぁ?


< 22 / 274 >

この作品をシェア

pagetop