Black Coffee.
「 ・・・紗希 」
「 ん? 」
「 紗希は、恋してるの? 」
話を逸らして、好きな人について
話す紗希を見ながら、あたしは
手をぎゅっ、と強く握っていた。
あの時、あたしを”可愛い”と
言った彼も同じ気持ちだったら。
彼が本当に天然で、今のあたしのように
思ったことがそのまま口にでたなら。
心臓がうるさい。
ここに、彼は居ないのに。
「 ・・・・・・よ 」
「 え?なに? 」
「 だめだよ・・・・ 」