［続］素敵すぎる恋愛･･･あなたの世界へ

コンコン・・・

部屋をノックする音が聞こえた…

「どうぞ…」

「失礼いたします。
　
　当館では、女性のお客様に浴衣をご自由に選んでいただいておりますので、　もしよろしければ、お選びいただけますか？」


女将さんが数着の浴衣を持って来ていた･･･

浴衣はどれもきれいな色で…選ぶのも一苦労。


『貴俊さんはどれかいいと思いますか？』

私は、貴俊さんに選んでもらおうと考えた。

私はこの中では薄いピンク色の浴衣が可愛いかなって思っていたけど…

「そうだな…愛美らしいこれがいいんじゃないか…」

貴俊さんが手に取ったものは私が可愛いと思ってたピンク色の浴衣。

私はすぐに手に取り、肩に羽織ってみた。


「奥様は肌のお色が白くてよく似合っておいでですよ…」

私は、その言葉に気分がよくなって、微笑んだ・・・


「笑顔が素敵な奥様ですね…」

女将が貴俊さんに向かって微笑みながら伝えた。

「ああ…よく似合ってる」

私は貴俊さんのその一言だけで、うれしくなった。

『これにします…』

そういうと、女将さんは夕飯の時間の確認をしたのち、他の浴衣を手にしながら下がって行った。