［続］素敵すぎる恋愛･･･あなたの世界へ
店内に足を進めると、小さな輪が何個かできている。

私は飲み物の置いてあるカウンターでウーロン茶を手にした。

もちろん、お酒は飲めるけど、貴俊さんとの約束

”貴俊さんの前以外では飲まない事”

を守るために･･･私は飲めないと言っている。

それが一番めんどくさくなくていいから･･･


飲み物を受け取ると私に向かって声をかけてくる人がいる。

誰だろう？？またしても私は誰だか分からない･･･


みんな女の子は化粧をしているし、男の子はスーツとか着ているし･･･

そんな格好をしているのをはじめてみるわけだから私には分からない。


でもなんでみんな私のことを分かるんだろう？？

私は小学生の時からあまり変わらないということなのだろうか？


「久しぶり。元気だった？」

『うん･･･って誰だっけ？』

「やっぱりね。分からない？？それもそうか･･･受付のユリちゃんのことも分からなかったでしょ･･･」

『うん。ごめんね。みんなきれいになっているから･･･』

「そうだね･･･でも愛美は何も変わらないね。すぐに分かったよ。」

やっぱり･･･私は小学生のころから何も変わらないということなのだろう･･･

いいようなさみしい様な・・・


そんな会話をしていると、

「それでは、定刻となりましたので、始めませていただきます･･･」

と司会の声がかかった。

司会の方に目を向けると、担任の先生にマイクが向けられていた。

うわー･･･懐かしい。何も変わっていないなぁー
やっぱりちょっと更けたのかな？
昔は、女の子にもてもてだった先生も落ち着いた雰囲気を出すようになったんだ。

私はそんな風に思っていた。
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