[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
先生とユリちゃんを囲んだ輪ができていた。

私は、その輪の中に入り、話を聞いていた。

どうやら先生は今、会社勤めでSEをしているとの事だ。

まあ、先生になれるくらいなんだから、それなりに頭はいいのだろう。

「先生・・・今どこの会社に勤めているんですか?」

「ああ・・・普通の会社だよ。」

そんな会話が聞こえてきた。

普通の会社かぁー・・・何が普通なんだろうな。


私は輪の中に入りながら、自分の世界に入っていた・・・


「渋谷さん・・・また、一人の世界に入っているよ。変わんないね。」

私は声をかけられて、我に戻っていた。


『あっ。ごめんね。先生が普通の会社って言うから、普通ってなんだろうなって考えちゃって・・・』


「渋谷さんは相変わらず、普通がいいって言うんだね。」


『そうじゃないけど、どんな感じでも、自分が普通と思っていれば普通なんだと思うようになった。
 他の人から見たら、普通じゃないことも私が普通ならいいのかなって・・・』


「変わったんだね。もしかして、渋谷さんを変えた誰かがいるのかな??」


私は、きっと顔が赤いだろう・・・恥ずかしい・・・
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