［続］素敵すぎる恋愛･･･あなたの世界へ
俺が連れてきたのは、都内に最近できたショッピングモール。

駐車場に車を止めた。

『貴俊さん、ここって』

「ああ。愛美が雑誌を見てたところだ。」

『ありがとう。うれしい。一緒に来れるだなんて』

「愛美が喜ぶならそれでいい。」

俺は愛美を車から降ろし、モールへと向かった。


最近できたばかりのここは海外からの進出してきたショップが立ち並ぶ。

平日の今日でもかなりのにぎわいを見せている。

愛美は、いつもマイペースで、迷子にならないようにしてやらねば･･･

俺は、愛美の肩を抱き、歩き出した。


周りの奴らが見ているのは気がついている。

愛美もその視線が気になるようだが･･･

この視線は俺に向けてだけ出されているものだけではないことに早く気がついてい欲しいものだ。

そこらにいる野郎どもが愛美に向ける視線に俺は腹がたつ。

俺の女をそんな目で見やがって。


愛美は遠慮がちに俺を見上げる。


「堂々としていればいい。愛美は俺の妻だ。
　俺の横に立つことを唯一認められた女だ。」

『うん･･･』


この態度ですら、俺はかわいくて仕方ない。

愛美は出しゃばることもないし、偉がることもしない。

自分は俺と結婚をしたが、社長と結婚したのではないという。

俺にとっては同じことなのだが･･･

愛美にとっては大きな差があるのだろう。
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