愛のMelody【完】
そして気がつけば、俺はピアノを弾くと宣言していた


昔は確かにやっていた


男でも楽器のひとつくらい出来ないと


という母の願い


中学に入るまで、約8年間鍵盤に触る生活を送っていた


それでもさすがに練習しないと今すぐは弾けない


そう思った俺は、鈴谷に声をかけていた


「ピアノの練習に付き合ってくれ」


きっと断られるだろうな


俺に教える義理もないし


そう思っていたけど、鈴谷は「わかった」と言ったんだ

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