秘密。

こ、こう言うのぉ…? って、何よそれ…私が変だって言いたい訳…?



しっつれいねぇ…。
そう思ってたら、誰かに抱きしめられた。


「…ふぇ?」
「気に入った。お前さぁ、俺のモンになれよ」
「「…はぁ?」」


鳩が豆鉄砲を食らったって、こう言う時に使うのかな? 目が点になってしまった。



ど、どゆこと?
「だ、ダイスケ。何言ってるんだよ!?」

「うっせーな」




私の頭の上で、二人が言い合ってるんだけど私一人だけ取り残されている状態。



「俺、坂上ダイスケ。お前は?」
「……み、三羽田カ、ナコ」


何で名前を言っちゃうのよ~!! バカ~!!


頭の中で激しく後悔する私にかまわず、ダイスケ…さんがギュッと、もう一度私を抱きしめた。




「シノブ。カナコちょうだい?」





……その時、ダイスケさんとシノブ君がどんな顔をしていたか…私には分からなかった…。

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