秘密。


瞬何を言ってるのが分からず、私は首をかしげてたらナナがクスクスと笑い出した。

「今度、私は『○○○』の主人公のコスするの」

「え? し、知らなかった」

「今言ったもん! んでショウ君はライバル教師。カナコはその恋人役してもらうからね。他にも声掛けしてて、ほぼ全員出演よ!」



楽しげに言うナナの目はランランとしてる。

「ええっ!? 何それ、ナナ何それ!」

悪戯っ子のナナは毎度の事ながら、何かをしでかす。隣りのワカナも呆れ顔になってる。


確かに私が作ってる衣装は、今まさにナナが言ったキャラクターのものだけど…まさかそんな事になるとは…。

「さぁ! 来週の本番まで時間がないわよ! お肌もキレイを保って、なおかつ、衣装の完成度が高くなくちゃね☆」



ナナは本当にコスプレオタクだなぁ…。
これは本格的に徹夜で衣装を作らないと…。


バイトの時間以外はずっとここにいるし、二日前から家に帰ってないな…。あぁ…シノブ君に一週間も声も顔も見てない。






シノブ君充電切れになりそう…。

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