雫-シズク-
どくんっと心臓が大きくひとはねしたあと、どっどっどっと胸を触らなくてもわかるくらい激しく鼓動し始めた。
わけもわからず家を出てから7年という長い月日が経っても、どうやら俺はまだ自分の生まれ育った家を受け付けられないらしい。
時間じゃないんだな、とうっすら額に汗を浮かべて小さく呟いた。
ここで引き返すのは簡単だ。でも俺には知りたいことがある。せっかくここまで来たんだから、せめてなにか一つくらい収穫がなきゃつまんないよな?
そう自分に言い聞かせ、影を縛り付けられたように重い足をぐいっと前に押し出した。
一歩進むごとに血の気が引いていくのを感じながら、やっと辿り着いた家のインターホンを鳴らす。
高い機械音のあと、見るからに震えている指を隠すためまた手をジーパンに突っ込んだ。
ぐつぐつと胃が沸騰しているみたいに気持ち悪くなってきて、自分の破れかけたスニーカーをただじっと見つめる。
わけもわからず家を出てから7年という長い月日が経っても、どうやら俺はまだ自分の生まれ育った家を受け付けられないらしい。
時間じゃないんだな、とうっすら額に汗を浮かべて小さく呟いた。
ここで引き返すのは簡単だ。でも俺には知りたいことがある。せっかくここまで来たんだから、せめてなにか一つくらい収穫がなきゃつまんないよな?
そう自分に言い聞かせ、影を縛り付けられたように重い足をぐいっと前に押し出した。
一歩進むごとに血の気が引いていくのを感じながら、やっと辿り着いた家のインターホンを鳴らす。
高い機械音のあと、見るからに震えている指を隠すためまた手をジーパンに突っ込んだ。
ぐつぐつと胃が沸騰しているみたいに気持ち悪くなってきて、自分の破れかけたスニーカーをただじっと見つめる。