雫-シズク-
「痛い!」
なにか固い物がばしんっとほっぺたにぶつかって、僕は急いで顔を押さえた。
その手がぬるっとすべって、血が出たと思った僕の口からうわっと小さな声が出る。
びっくりしながら亮くんを見ると、なんだか楽しそうに手をばしばしたたいて笑っていた。
「あははは!きったねーの!お前それちゃんと捨てとけよ!」
そう言って亮くんはまたすぐ食堂に戻ってしまった。
なにが起こったかわからない僕は、汚れた手を見て自分の血じゃないって気付くと、亮くんがそれって言った床に転がる物をのぞき込んでまた声をあげた。
「う、うわぁ……!」
黒くててらてら光った物が、二つにちぎれかけた大きなゴキブリだってわかって、まだ血の方がましだって心の中で思う。
なにか固い物がばしんっとほっぺたにぶつかって、僕は急いで顔を押さえた。
その手がぬるっとすべって、血が出たと思った僕の口からうわっと小さな声が出る。
びっくりしながら亮くんを見ると、なんだか楽しそうに手をばしばしたたいて笑っていた。
「あははは!きったねーの!お前それちゃんと捨てとけよ!」
そう言って亮くんはまたすぐ食堂に戻ってしまった。
なにが起こったかわからない僕は、汚れた手を見て自分の血じゃないって気付くと、亮くんがそれって言った床に転がる物をのぞき込んでまた声をあげた。
「う、うわぁ……!」
黒くててらてら光った物が、二つにちぎれかけた大きなゴキブリだってわかって、まだ血の方がましだって心の中で思う。