私の片想い事情 【完】

「みなみ、お前の高学年のクラス、予選から本選まで俺がヘルプに入る」


「はいぃぃぃ!?」


何ですって!?


「何だ、嬉しそうだなぁ?」


鬼マネージャーがニヤリと笑う。


「いや、私のクラスには瀧川君がヘルプでいてくれるし、中学・高校生のクラスの方が必要なのでは?それに―――」


私は必死に思いつく限りの断る理由を頭の中で探した。


「もうベテランコーチがいるから大丈夫だろ?調整期に入っているし、俺は必要ないさ」


いやいやいやいや。


うちも必要ないですーーー!


ただでさえ、瀧川君の対処で精いっぱいなのに、こんな鬼が来てもらったら、私の精神が持たない!


そう言いたいけど、そんなこと鬼の前で言えるわけもない。


マネージャーは、今日からよろしくな、と私の肩をポンッと叩いて更衣室へと向かった。




< 253 / 480 >

この作品をシェア

pagetop