私の片想い事情 【完】
「みなみ、お前の高学年のクラス、予選から本選まで俺がヘルプに入る」
「はいぃぃぃ!?」
何ですって!?
「何だ、嬉しそうだなぁ?」
鬼マネージャーがニヤリと笑う。
「いや、私のクラスには瀧川君がヘルプでいてくれるし、中学・高校生のクラスの方が必要なのでは?それに―――」
私は必死に思いつく限りの断る理由を頭の中で探した。
「もうベテランコーチがいるから大丈夫だろ?調整期に入っているし、俺は必要ないさ」
いやいやいやいや。
うちも必要ないですーーー!
ただでさえ、瀧川君の対処で精いっぱいなのに、こんな鬼が来てもらったら、私の精神が持たない!
そう言いたいけど、そんなこと鬼の前で言えるわけもない。
マネージャーは、今日からよろしくな、と私の肩をポンッと叩いて更衣室へと向かった。