私の片想い事情 【完】
「スポーツブラはダメだって言ったでしょ?」
そんなこと言われたこともあったけど、約束なんてしていない。
「みなみさん、今もスポーツブラでしょ?垂れるよ」
瀧川君は、そのまま私の胸とつんと突く。
「瀧川君!」
恐らく真っ赤になっているだろう顔で、私は瀧川君を睨んだ。
瀧川君は、すみません、つい、とかわいく上目遣いに微笑む。
可愛く微笑めば許せると思っているな、と怒った表情をくずさず睨み続けていると、ふと瀧川君の目線が上がる。
そして、悪気はないんです、と私の背後に向かって頭を下げた。
誰かいるのだろうか、とおそるおそる振り向けば、そこに立っていたのは、午前の幼児教室を終えた、隼人だった。