私の片想い事情 【完】
「わかりました」
鬼マネ命令とあっては仕方がない、私はこの場はとりあえず素直に頷いた。
本当はすごくイヤだけど、逆らったら恐いもの、と私は長いものに巻かれることにした。
「浅井さん、クラスまでまだ時間あるでしょ?ロッカールームとかプールを案内してあげて?」
「はい。じゃあ、館内の案内と設備の説明をしますのでついてきてください」
私は無表情で二人を事務所の外へと促した。
人見知りせず愛想がいいと定評の私にしては珍しく冷たい態度だ。
だって、美少年とは目を合わさない方がいいもの。
まず、自分と比べて落ち込むことになるから。
そして神様を恨んでしまうから。
そして美少年は自分が美少年だということを知っている。
多少のわがままは許されると思っているのだ。(←世の美少年の皆様ごめんなさい)
最初が肝心だ!ガツンと厳しい先輩にならなきゃ、と私は一人拳を握った。