私の片想い事情 【完】
「西本さん、二人の指導って、菅波君は西崎君につくんじゃ……」
「教室のときだけね。指導は浅井さんがするようにと。これはちなみにマネージャーからの伝言です」
うっ……。
西本さんはまるで私の心を読んだように、ふふんと付け加える。
「若いインストラクターには指導を経験して欲しいというマネージャーの意志ですよ。ただ、西崎君は幼児教室で午前からシフトが入っているし、彼に指導できるとは思えないしねぇ。後輩なだけに一緒に遊んでしまうのがオチでしょ。亜紀さんはちょっと……だし。その点あなたなら安心なんじゃない?」
どういう意味で安心なんだ?と顔を引きつらせるが西本さんはかまわず、「頑張って」と私の背中をバンバン叩く。
まぁ、これだけの美形だし、女の子たちの間で問題になりそうだ。
だから私なら安心ってことなんだろうと妙に納得してしまった。
西本さん、優しい顔して言うなぁ……