私の片想い事情 【完】
昨夜のことは、途中から記憶があいまあいで、意識を飛ばしては覚まし、ヘロヘロになってまた意識を飛ばすの繰り返しで、あまり覚えていない。
もしかして、挿れたまま寝たの!?
「あ、あ、あ、ありえないっ!!」
体験初心者、初エッチに夢見る少女な私にとって、余りにも生々しい現実に、羞恥を通りこして、驚愕の感情しか沸き起こってこない。
熱い寝息を私の首筋にかけ続ける背後の男に、愛しさより殺意すら覚える。
どーしてこんな状況で気持ち良さげに寝ていられるの???
「隼人、起きてよっ!」
何とかして抜きたいのに、がっしり固定された脚はびくともしない。
しかも、自分で動くと中が擦れて妙な気分になる。
私は、一向に起きる気配のない隼人の身体をどかそうと、気怠い身体に鞭を打ってもがいていた。
「……も……ヤダ……」
こんなの、全然夢見ていたのと違う。
私、朝から一人で汗だくになって何やってんの?
もう、虚しくなっちゃう。
一人半べそ状態で奮闘していると、私の中に入ったままの隼人の一物が急に質量を増し、私の身体はビクンと弓なりに反れる。
「んん……や……」