私の片想い事情 【完】
隼人の腕が私に絡み、あれこれ触ってくる。
「は、隼人?起きたの?」
「―――ん……」
寝ぼけた様子の隼人は、ぐっと私に腰を押し付け、背伸びをするように身体を伸ばす。
「ひゃあ……そ、そ、れ……やめ、て……」
背中を逸らされた瞬間、隼人のモノがぐっと奥に入り、ピンと腰が跳ね上がる。
「―――み、なみ?」
敏感な耳元で囁かれる寝起きの隼人の声は、殺傷能力が半端ない。
「おはよう……」
先程まで殺意を覚えていたはずなのに、いつの間にか、その声に頭の中がぽわんとしてしまう。
しかも、隼人のモノが一層熱く膨張しているような気がして、背筋がゾクゾクしてしまう。
「は、はや、と……」
「―――ん?どーした?」
まだ寝ぼけた様子の隼人が耳孔に吐息をかけるように尋ねてくる。
そ、そ、それ、やーめーてー!
ぶるりと肩を震わす私に、隼人はキスを落とす。
そう、憧れていた、朝のキス。
でも、今はヤメテ……
腰がゾクリと震え、中心が熱を持ち出す。