SWEET&BITTER LOVE~シークレット・シェアリング《続編》~
「これは…郁弥が一方的に…私はまだ、離婚の意志は…ありません」



「…色々とお前には要らぬ心配を掛けてすまなかった…あいつの社内の噂が気になって…お前たちを別れさせようと思った…」



兄も知っていたんだ…



「俺…バツイチなんだ。フィーリングだけで安易に結婚したから…」



「座って下さい…飲み物…入れます」


私は離婚届けを四つ折りにして、食器棚の引き出しにしまい込んだ。



キッチンに歩み寄ろうとした途端。

グラリと視線が歪んだ。


目眩を起こし、平衡感覚を失った。


私はその場にしゃがみこんで、額を押さえた。



「どうした?珠希」


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