SWEET&BITTER LOVE~シークレット・シェアリング《続編》~
キーのセンサーで車のドアを開ける。



「久しぶりだな…」


「!?」


後ろを振り返るといつも駐車場にいるガードマンが立っていた。



「俺の顔…憶えてないか?佐久間」


ガードマンの顔なんて滅多に見ないが、声だけでヤツだとわかった。



ーーーー川元…


「川元お前…!?」


「お前のおかげで、俺は…『シーナ』をクビになり、流転の人生だ…一度は田舎に帰ったが…もう一度…やり直したくて東京に戻ってきた…お前も『シーナ』クビになったみたいだが…まさか、お前が藤ヶ谷社長の息子とは…」



「俺はお前と違ってツイてるようだ・・・」



「俺はここで、ガードマンをしながらずっと、この日を夢見てきた…」


「!!?」


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