SWEET&BITTER LOVE~シークレット・シェアリング《続編》~
俺だって何で、あんなコトしたんだろうと今更ながら、後悔している。



俺には何もなかったから。


ともかく、人よりも秀でているモノが欲しくて…



俺よりも頭良くて、いい大学を出た同僚の川元たちをギャフンと言わせたかった。




「・・・それを言われると…俺は何も言い返せない…昨日…お前の言ったとおり…俺は実の母親に虐待されて、施設育ちだ。その上、見栄張りだ」



「・・・自分で認めるとは世話ないな…」



「・・・」



改札口を通って、地下道を歩く。



互いに、沈黙。







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