貴方は私の―――
頭上から、少し不安そうな声が降ってきた。
それと同時に、抱きしめられた腕の力が少し弱まる。
「…………へ?」
心の中でジタバタしてた私は、その声につられて顔を上げ。
そして―――……
「あの。
大人しくしてますし、炊事洗濯もできますし、」
深い闇色の目でまっすぐ私のことを見つめて、
一生懸命に訴えかける声を聞く。
いつもなら、人と目線が合うとすぐに逸らすのに
何故か気恥ずかしさも何も、感じることなく。
「その、襲ったりとかしないから――――……」