貴方は私の―――



驚いたような駿の気配を感じながら、



「……駿なら………いいよ」


ボソッ、と低く答えた。


そのまま右手を引き寄せると、ベッドの奥の方へと移動して場所を開けた。


……でもやっぱり恥ずかしいから、背を向けて寝転がる。


そのまま数秒―――…


「…………ありがとう!!」


一昨日から今までで、始めて聞いたような嬉しそうな声が聞こえてきた。



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