貴方は私の―――



「……あ、お疲れ様。ありがと」


とりあえずそう声をかけると、


「どういたしまして。
…あ。ねぇ梨乃、」


駿はそう言いながら、なんとも自然な動きで正面から私を抱きしめる。


「……ちょっ、駿!!」


その優しい束縛から慌てて逃れようとするけど、


「今日って、外に行く予定とかあったりする?」


質問された私は逃げ出そうとするのを辞めて、反射的に冷蔵庫の中を思い出した。



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