貴方は私の―――



「んー、多分大丈夫だけど……」


と答えた。けれど次の瞬間、


「そうだ、駿は!?」


唐突に思い出した。


「ん?」


「……だって駿、一文無しだし、私の家にある物だけじゃ不満かもしれな「そんな事ないよ」」


有無を言わせないような強い口調の答えに、


「………………あ、うん…」


二の句が告げなくなる。


そしてその一瞬で、会話の主導権が移動した。



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