貴方は私の―――



「……ゎ…わたし…は……」


体が、唇が、震え出す。


訳のわからない感情が身体を支配して、そのまま勝手に言葉を放とうとする。


必死に止める、その言葉は………


「ねぇ、梨乃」


訳もなくガタガタと震える私を抱きしめなおして、


「ある時は一瞬。ある時は一日。

1年かかるかもしれないし、10年かかるかもしれない。


………これって、なーんだ?」



突然、ナゾナゾを出してきた。



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