好きだよ、と言わせて?

「わかってる。よおし!そうときまればさっそく準備だよお♪」

那奈が大声を出した瞬間、教室のドアが開いて担任が顔を出した。

担任は、はげた頭に汗を光らせながら、苦笑した。

「椿、偶然だな。俺も、お前の追試の用意を始めたとこだ。」

教室中からどっと笑いがおきる。


那奈は、うげっと吐く真似をした。
「せんせー!せんせーが大変そうだから、あたし追試しなくてもいーよ?」

「確かに、大変だ。椿が退屈しないように、難しい問題ばかりをいれなくちゃ、ならないからな」

那奈はべーと舌をだした。

あたしはそれを笑った。
あたしは、まだ赤点をとったことはない。頭はいいほうだから。
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