英国喜劇リコレクション
* * *
「……さん、ジュ……兄さん」
「……、ぁ?」
「ジュダス兄さん、起きて下さい」
ジュダスの肩を柔らかく揺らしながら、起こすのはレイモンド。
体を持ち上げるが、二日酔いで見事に頭がやられている。
ぼーっとしている合間に、レイモンドは他の面々を起こす。
「ん、朝か?」
「気持ち悪いな…」
反応は様々だったが、とりあえず全員頭だけは起こす。
全くこんな日でもレイモンドはきっちりしてるなぁ…
眠い……
数々の愚痴をいいながら、昨日の騒ぎが嘘のように片付いた座卓につく。
「さて皆さん。聞きましたよ」
そう口火を切ったレイモンドに全員は首を傾げた。
「僕が意識を失った後、ダイアナに手を出したとか……」
並ぶ三人のうち二人の視線が、ばっちり同時にエルヴィスに向く。
(俺な?)
(貴様以外に誰がいる!)
(質悪いな、エルヴィス…)
「とにかく!!」
バン、と机の音に三人同時に飛び上がった。