理想の瞳を持つオトコ ~side·彩~
BARにて···
「マティーニ、下さい」

入口が見やすい、カウンター席に腰を下ろし…

初老のバーテンダーさんに、オーダーする。



『本当に彼は来るの…?』



さっきから、同じ疑問ばかりが、グルグルと頭を廻る。


不安な気持ちを、かき消してくれるほど美しい…

流れる様な、バーテンダーさんの動きを見つめながら…

これまでのコトを、思い出していた。
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