中指斬残、捌断ち儀
「……っ」
何で胸の棘は取れないのだろうと、わだかまりを持っていた貞夫の前に、あの付添人がいた。
「あ、の……」
忘れ物でもしたのかと在り来たりな発想をした頭に――冷水がかけられた。
手がつけられていなかったアイスコーヒー。頭頂部から盛大にかけられた苦い液体はよく冷えていた。
「なっ……!」
冷水を浴びせられても、憤りから体温を上げよう貞夫の胸ぐらを付添人が掴む。
ぐっと自身の顔に近づけて、忌々しい物でも吐き出すような口が開かれた。