中指斬残、捌断ち儀
ませガキが、と藤馬さんが僕の髪をかき回した。
あんな映像を見たあとに頭揺さぶられては、吐き気しか出てこないため、すぐに藤馬さんとの距離を取ったが……喉元にまで上がったものにえづいてしまった。
「で、だ。それで儀式は終了なわけだが、首吊り死体は土葬なり火葬なりして、一番の要、中指は“次の時まで取っておく”。
幸運を呼び込むラッキーアイテムと変わんねえな。ストラップにしなかっただけはましかもしんねえけど、以降、百々のご神体は“中指”になっちまったワケ」
えづいたものの、吐き出しはしなかった僕を藤馬さんは愉快そうに見つめている。これはまた頭を揺さぶられるのかと、僕はまた距離を取った。