中指斬残、捌断ち儀


霊界通信な藤馬さんだった。


もっとも、藤馬さんが視るものというのはもっと別の何かも含む。包帯に覆われた目で視るものは、世界を色濃くしていそうだ。


「だから人間の友達ができないのか……」


寂しい奴だな、と哀れむ五十鈴さんから精神的なダメージを受けた藤馬さんが唸った。


「はっ、別に友達なんかいなくとも生きていけるっつーの」


「それで幽霊の友達しかいないというのは、生きている者としてどうなんだ」


「幽霊と友達になんかなんねえよ!」


「生きている者にも死んでいる者にも嫌われるだなんて……」


やっぱり哀れだ、と五十鈴さんの追加攻撃が放たれた。


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