中指斬残、捌断ち儀
ぎゅうぅと抱きしめてくる五十鈴さんはよほど心配したんだろう。僕に何があったか分からないままならば、当たり前か。藤馬さんも気を利かせて何があったかぐらい言えばいいのに……
混乱も相まってか、感情が高ぶっているみたいだ。ぐすっと泣いているようにも思える。
色々と質問されたけど、真っ先に言うべきはこれだろうと。
「もう大丈夫です、五十鈴さん」
あなたがいてくれるから、と心から安心していた気持ちを言葉にした。
彼女が抱きしめてくれた腕に手を添えて――