月と太陽の恋模様
先生は私達の様子を黙って見ている。
パーパーパーパーパー
まずは植田が。
プォープォープォ-プォ-プォ-
次に私が。
2人で音を紡いでいく。
それは1人では決して出来ないハーモニー
――楽しい。
決して上手いとは言えない演奏。だけど、それでも私は音を合わせることに喜びを感じている。
私は合奏が好きなんだ。たとえ基礎練であっても。それが合奏と呼べるものでなくても。