彼は私の金魚。


病院のベッドで静かに眠るお母様。

雪のように白い肌がより一層白い。



「ねえ、爺やお母様は眠ってるの?」
「いえ、お嬢様…奥様は…」



爺やが言葉を渋る。

幼いながらに何となくわかってはいた。

お母様が眠ってなんていないこと。

でも、信じたくなくて…。
              
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