桜‐幕末恋物語‐

・・・道場に着くと、早速竹刀を渡された。

平「んじゃ、構え方からね」

桜「はい」

そう返事をしたのはいいけれど・・・私、剣道部・・・。

お母さんが体調崩す前までだけど。

一「・・・こう握るんだ」

そう言って私の手元を見た彼は目を見開いた。

一「・・・握れてる・・・」

平「ホントだ・・・。お前、剣術やったことあるのか?」

桜「・・・はい。一応」

私はそういうと、竹刀を振り下ろした。

2人は目を見開いてその光景を見ている。

私はそんな2人を横目に素振りを繰り返した。



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