桜‐幕末恋物語‐

桜「私の拒食症は過去に嫌なことがあって発症しました」

近「嫌なこと・・・」

土「お前、過去のこと、自分のこと、詳しく話してくれるってことか?」

私は小さく頷き返す。

桜「皆さんは私の正体もよくわからないのに心配してくれた。その事実があったから話すんです」

私はそういうと、自分の生い立ちについて話しだした。

桜「私には幼いころ、大好きな親友がいました。
彼女の名前は優沙(ゆさ)。
名前の通り、とっても優しい子でした」

優沙は保育園時代からの大親友。

ほんとに優しい子だった・・・。

桜「でも優沙は・・・自殺したんです」

山「自殺って・・・自害のことですか?」

桜「はい」

私はその頃の思い出を浮かべながら話す。

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