桜‐幕末恋物語‐

“新選組”

幕末を生きた志の高い武士集団。

私は150年も昔にタイムスリップしたようだ。

しばらく廊下を進んだところで総司と呼ばれた彼が声をかけてくる。

おそらく沖田総司であろう。

となると、もう1人は斎藤一か・・・。

「こっちこっち」

楽しげにそう言うと彼は走り出す。

斎藤一と思われる彼は、焦った声で呼びかけた。

「総司!副長に迷惑をかける行為は・・・!」

「ひっじかったさぁん!」

けれど間に合わなかったようだ・・・。

沖田さんと思われる彼はある部屋の襖を勢いよく開いたかと思えば叫んでいた。

「うるせぇ!」

すると部屋の中からそんな声が聞こえて来て、私は思う。

おそらく土方歳三であろうあなたも十分うるさいですよ、と。


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