桜‐幕末恋物語‐

近「胡桃君?そんなに血相変えてどうしたんだい?」

桜「今日の日付を教えてもらえませんか?」

平「今日?今日は・・・6月5日・・・?」

私は息をのむ。

予想通り・・・。

総「日付がどうかしたの?」

桜「今・・・土方さんが長州とつながりのある方を拷問してますよね」

山「どうしてそれを?」

山南さんの鋭いまなざしに一瞬身じろぎした。

桜「あれだけ悲鳴が響いてれば・・・。それと、私が何処から来たかお忘れですか?」

左「なるほどな」

私は原田さんの納得した表情を一瞥すると、呟くように言った。

桜「土方さんを呼び戻していただけますか?・・・私が彼らの計画をお話します」

< 83 / 219 >

この作品をシェア

pagetop