あなたに見守られながら・・・

「・・・・・・」

「いつも俺の隣にいた詩音が、お前の隣にいることが最初は嫌だった。でも、そのうち、詩音がお前の隣にいる時すごいいい笑顔なのに気付いて・・・詩音が笑ってられるならそれでいいと思った。でも、お前、詩音のこと泣かしただろ?」

「・・・・・・」

「俺、詩音のこと泣かすやつ、絶対許せねぇんだよ!あいつ、ほとんど人前では泣かないけど、1人で泣いたりすんだよ。その詩音が俺の前でめちゃめちゃ泣いたんだよ。」

「あれは、本当に悪かったと思ってる。」

「とにかく、俺と詩音、付き合うことになったから。詩音にとって、俺はまだただの幼なじみだけど・・・木崎のことを忘れるためでもいいから付き合ってほしいって言ったら、OKしてくれたから・・・詩音の笑顔が見れるためなら、好きになってもらえなくてもいいんだ。俺、何でもするって決めたんだ。」

「・・・・・・」

「それだけだから。じゃあ!呼び出して悪かったな・・・」

そう言って俺は、公園をあとにした・・・

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