◇彩色パズル◇
そして、私たちは急いで教室の鍵を閉め、職員室まで鍵を持っていき、やっと校舎から出られた。



「めんど~だね、係りの仕事って~。」

赤く染まる広い空を見上げながらそう呟いたのは紫園だった。



「まぁね~。」

つられて私も空を見上げた。



「赤いね~・・」

「まぁね~。」


紫園が言う会話を流している感じだった。



「血みたいだ~・・」

「・・・・・。」

発想がよろしくなかったので、そこは同意しないでおいた。



「そぉいやぁさっ」

「ぅわぃ!」

いきなり紫園が視線を変えて自分に話しかけてきた。


「は?!(笑) 何その反応。かなりおもろいんですけど。(笑)」


「////」

このやろぅ・・

そっちがいきなり話しかけてくるからじゃん!!

ってか、今の雰囲気からいきなり空気変えんなよッ

っと、つっこんでみたものの、どれ一つとして口から出なかった。


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