推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「どういうこった?」
ラテの泡がついた口もとを手の甲で拭い、シワだらけの紙を握って真紀子に渡した。
テーブルの中央に広げてもらったところで、口火を切る。
「ボク、これ見たとき変だなあって思ったんだよ。だって、ココ、なんて読むのか最初分かんなかったし」
ココ、と指差したのは、問題文の「呻」という文字だった。
「そりゃあ『うめく』だろう。小学生にゃ、難しいか」
「それだよ!小学生に読めない漢字を、なんで使うの?お姉ちゃん、ボクに出してくれる予定だったんだよ?この問題」