推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


覗き込んでくる大人たちを、匠はかがみながらひょいとすり抜けた。


「教えてやんない!ゆりかごまで持ってくんだもん!」


「バ~カ。それを言うなら墓場までだ。不勉強な生意気坊主が。やっぱ契約は破棄だな」


「うっ……うるさいな!この酔っ払い!」


「コラ、匠っ!」


宗をバカにするたび、いちいち飛んでくる真紀子の叱責。


匠は紛れ込んだ迷い犬のように、迷惑も顧みず現場を走りながら、最後にラテを飲もうとキッチンへと向かった――。




。● What is this mysterious taste?

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